-
■サービスオペレーション部 村田真吾氏NTTスマートコネクトのマネージドサーバのコントロールパネルは、root権限が提供されないにも関わらず、操作の自由度が確保されているのも大きな特徴だ。村田氏は、「たとえば、iptableを使ったサーバーのフィルタリングは通常Root権限が必要ですが、マネージドサーバではコントロールパネルのネットワーク設定から行なえます」と語る。
こうしたコントロールパネルの開発コンセプトはずばり「マニュアルレス」だ。村田氏は、「『どういう操作をしたいか』を中心に、迷わずたどれるコントロールパネルを目指しました。たとえば、メールサーバーの管理者であれば、アカウントを登録したり、メーリングリストを作成する。一方、一般ユーザーであれば、受信拒否や迷惑メールの削除など。これらを数クリックで設定できるように作っています」と語る。 -
▼マニュアルレスは本当か? ASCII.jpでコントロールパネルを試用してみたので、ぜひ一読願いたい。
-
PHPのバージョン切り替えは、ドメイン管理のメニューで「PHPバージョン切替」を選択。必要なバージョンのチェックボックスをオンにすればよい。また、ステージングも容易で、コントロールパネルのWebメニューでクリックすれば、ステージングと本番のディレクトリを相互に切り替えられる。
「ステージングのメニューをクリックすると、
ディレクトリの切り替えが行なわれる」 -
村田氏は、「たとえば、PHPに脆弱性が発見された場合、脆弱性の解消された新たなバージョンへバージョンアップを実施しなければなりません。こうした時、PHPの異なるバージョンをステージングと本番で動かせば、対象のアプリケーションやコンテンツが新たなバージョンに対応しているかどうか、本番に影響させることなく安全に動作を検証できます」と語る。
「80番ポートを使う本番用と、他のポートを用いたステージング用の2つでPHPのバージョンを変えられる」
-
コントロールパネルでさまざまな設定が行なえる一方、運用管理はNTTスマートコネクトに任せられる。マネージドサーバでは、OSのアップデート、DBやWebサーバー、PHPなどミドルウェアのパッチ当て、死活監視、ハードウェア保守までをNTTスマートコネクトが担当するほか、Apacheのアクセス/エラーログをエンドユーザーに提供するという。
-
サーバー管理者であれば、突然の攻撃や障害で夜中にたたき起こされた経験を持つ人もいるかもしれない。こうしたことがないよう、監視メニューも充実させている。 「たとえばDDoSなど外部からアタックされた場合に備えて、Webサーバーが落ちるなどを未然に防いだり、影響を最小限にするために弊社でさまざまな監視を実施しています。CPUの負荷が極端に高くなっていないか、サービスの提供に異常がないかなどを常時監視し、問題があればすぐに弊社の技術スタッフが対応を行ないます」とのことで、安心できる。システムグラフなどは、スマートフォンやタブレットからも確認できるので、管理者にとっても心強い。
村田氏が特にこだわったマネージドサーバの機能として、PHPのバージョンやステージング/本番環境をGUIから簡単に切り替えられるメニューがある。

■公開前の確認が可能なステージング機能
■90秒でわかるスマートコネクト マネージドサーバ